Call of Duty 4: Modern Warfareに見る昨今のFPS事情。
昨日、某所で「CoD4のマルチが期待出来そう」と話をしてたので、ムービー1ムービー2を見てみたら、これが中々良さそう。Call of Duty(CoD)シリーズの個人的な印象はオフラインでキャンペーンを楽しむ、言わば「オフ専」のFPSで、マルチは(あくまで個人的には)いまいちな印象が強かったんだけど、どうやらCoD4はマルチに力を入れている模様(詳しい情報があまりないので判らないことも多い)

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●ムービーをみる限り、最大人数が12~32くらいの中規模戦がメイン?

CoD4でシリーズ中、最も大きく変わった特徴は、第二次世界大戦を中心としたモチーフから、暗視装置などの特殊兵器を使用する、現代戦を舞台にしたゲームになっている事。またムービーをみる限りだと、BFやETQWのように、戦略的行動がし易くなる、近未来的なHUDインターフェイスは登場しないようなので、20世紀後半、もしくは今我々が生きている21世紀前半が舞台であると予想され、ゲームデザイン的には超大規模な戦略的マルチプレイを狙っているものでは無さそうだ。

■現代戦を土台にしたモチーフに対する懸念
シングル・マルチの双方を遊べるタイトルだとすると、一つ懸念したくなるのは、シングルプレイのシナリオ。現代戦の土壌が「西欧諸国VSアラブ諸国」、いわばイラク戦争的なモチーフの可能性がある。ムービー中にこっそり見えるアラビア文字の看板から推測したことなんだけど、こうなるとシナリオのパターンは2種類考えられる。一つはアメリカ人が大好きな「俺はヒーロー・あいつらは虫ケラ」というパターン、もう一つは「この戦争に意味はあるのか」系。もうこの時点でオフはちょっとウンザリと言うか、現代戦のモチーフはリアルすぎる現実感と政治的な臭いが強すぎて、「仮想敵国」を作らない限り自分には肌に合わない。

そもそも戦争を大局的にシナリオ化するのは難しい。基本は戦争を局所的に捉え、特定の兵士にフォーカスを当て、思考の流れや次々と起こるドラマを描いていくのがこの手のゲームのシナリオだ。戦争そのものの捉え方はミクロであるか、マクロであるかでそもそも変わってくる。

戦争をマクロに捉えたの場合、これは歴史的にも立証されているように、国があり、人がいる限り、無くなるものでも無く、是も非も無い、ただ歴史上に起こりうる事象に過ぎない。ミクロに捉えた場合、敵軍の兵士を殺し、さらには敵国の民を殺し、さらに言えば原爆を落とす。ある種のジェノサイドでさえ戦勝国にとっては正義で、敗戦国にとっては、日本で言えば「このような戦争を二度と起こさないように、原爆ドームを見て反省しましょう」などと、ジェノサイドをそれとして認めることさえ否定しなくてはならない、ふざけた力と狂気と憎しみと脱力感で満ちる地獄だ。

自分は戦争をミクロに捉えた場合、原爆に関しては、落とした方が絶対的に悪であり、所有する事も悪であり、だからこそ日本は政治的なカードを捨ててでも原爆は持つべきではないし、打つべきではないし、落としたアメリカは悪かった、と言う考えをもっている。戦争は民衆を殺すものではなく、兵士と兵士の戦いでもなく、単に政治的なわがままを調子に乗った民衆が後押しすることで成立するふざけたクソだと思っている。単に歴史を傍観者として眺められる「マクロなお話」でいられたCoDシリーズが、現代の、リアリティ溢れる空気感を感じながら「ミクロな現実」として目の前に突きつけられた場合、何を想う事だろう。

■CoD4のマルチプレイ・ルール
マルチプレイのゲームルールはLast Standなどのオーソドックスなルールがベースな予感がするけど、最近のFPS(BF2142やETQW)では1ゲームを通じて屋外・屋内戦をメリハリある形で、同時に楽しめるオブジェクティブ形式が流行ってる兆しがあって、ムービー1をみる限りだと、特殊兵器を利用した、屋内・屋外を絡めた戦いが主題っぽく、ひょっとしたらチェックポイントやポイント制をベースとしたオブジェクティブを楽しむ事が出来るかもしれない。

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●歩兵戦が好きな自分としてはフィールド・屋内が共に楽しめる市街地系のレベルが好きだ。

オブジェクティブには色々捨てがたい魅力があって、特に『戦略性の複雑さを捨てたかわりに、参加者全員が「目的を明示されること」から、初心者上級者問わずどこへ行くべきかわかり易く、結果としてポイントに人が集まりやすい』性質があるため、野良でもなんでも戦闘が過熱しやすく、面白くなりやすい点はとても魅力的。コンクエストはクラン戦などの、戦略を立てやすい状況下だと非常に高度な戦略を楽しめる反面、野良だと何となくゲームが進行してしまうデメリットもあるので、野良ベースで遊ぶプレイヤーにとってはオブジェクティブは一つの大きな選択肢になる。

BFシリーズも2142でTITANモードと言う名のオブジェクティブ要素を大きくピックアップし、ETQWはまんまそれ。大規模タクティカルFPSのゲームの流れは「人の分散と戦略をいかにシステムがコントロールするか」がキモになっており、一つの大きな流れを作りやすいオブジェクティブ形式は、大規模タクティカルFPSのゲーム性と言う意味では、コンクエストのような、一つのスタンダードになりうるスタイルだと思う。他のタイトルもこれらの流れを取り込むのは何ら不思議なことではない。

と、長くつらつら書いたけど、要は「グラや演出はかなりイケてるからCoD4さんオブジェクティブやらせてくださいお願いします」って事でFA。
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by drkdot | 2007-06-23 13:26 | ネトゲ研究
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